浮造り
僕は杉が好きで、なるべく杉を使って家具を作ってるんですが、好きな要素の一つに浮造りというのをした状態があります。何かというと木には早材、晩材という部分がありまして、簡単に言うと柔らかいところと硬いところです。その柔らかいところだけ削っていくと硬いところと柔らかいところで凸凹ができます。それが見た目もかっこ良くて触っても指先がとても気持ちいいのです。
普通は年数が経つと自然にそのようになるので見たことがあるかもしれません。屋外で使われているものは特に風雨にさらされるので顕著だと思います。しかしそれを人工的にやってやろうということで、こんなのを買いました。
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苅萱(かるかや)という植物の根っこを束ねたやつです。どうやって使うかというと
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ひたすらコスります。
何もしない状態↓
コスってみると・・・このようになります↓
なんと美しいことでしょう(笑
手でやるのは大変なのでマキタのホイールサンダーという便利な機械が出ているのですが、ただワイヤーメッシュが回転するだけの機械なのに4万ぐらいするのでまだ買えません。なのでこういった古典的な道具でせっせとやります。前に機械も使ったことあり、苅萱でやるのは初めてですが、手でやるほうが良い気がしてます。なんとなく。
浮造りなんて知らなかったんですが、職業訓練校の時に新宿のOZONEで広松木工の展示会を見に行ったらテーブルの天板が浮造り加工されていて表情もとても気に入って触ってみたら心地よくてなんだこれはー!と思い、それから意識し始めた気がします。
これからの季節は浮造りをやっていれば寒さも吹き飛ぶかもしれないです(笑)夏は大変かも。。